三菱 HV-V7000 (S-VHS) ・・・・テープローディング不良を自力修理する編

すでにばらし始めた頃のHV-V7000
ですがそもそも何故天板の上に重し
が載っているのでしょう(笑)

昔の機械がいかに物量投入していたかが伺えます

ちなみに前面パネルは4mmのアルミ押出し材で
底板も1.2mm、メカと3本電源トランスは1本の
インシュレーターで本体そのものから浮いている
という構造です、これは手持ち機材ではS11と
同じ構造ですね

音質的にはやはりスイッチング電源よりも
トランス電源のほうが追従性能が良いようです

 

そんなこんなで総重量17Kg

家庭用としてはかなり重たい部類です

ちなみに、入手後しばらくしてから
ローディングしてもまともに絵が出ない状況に
なりました、そうなる前に「バキッ」という音が
内部からしたので「うみゅ?」と覗いていますと
大変・・・ピンチローラーが変な位置に・・・・

この頃のビデオはシャフトでピンチローラーが
降りたりあがったりしているのですが
カセットイジェクト時はピンチローラーは
あがっていなければ成りません

が、下がりっぱなしです・・・・・

どうもどこかが折れたらしい・・・・
で消耗品Kitをお取り寄せとなりました

ばらしてもなかなかメカが見えません(泣)

上部のデジタル回路を開放して更に銅メッキ(?)の
シールド版をあげてやっとメカに辿り着きます

 

上に持ち上げている部分がデジタル補正
関係です

説明書の技術解説ではこの画面
(持ち上げている基板)
左からビデオIn-Out、デジタル、チューナー
(下の本体側の基板)
左がビデオ関係、右表面が音声基板、
その音声基板という事だそうです

 

この頃のビデオ説明書は技術解説を載せる辺り
一般ならぬ逸般にも親切ですな

で、やっとメカそのものに出会えました(笑)
で、ピンチローラー組み立て

シャフトに当たる部分がみごとに真っ二つ

そら、動きませんわな

という事で緑になっている部分が
交換後のピンチローラー組み立てです

とりあえずこれでビデオが
再生できるようになりました

これ以上バラすと取り返しがつかない状況に
なりそうなのでこの辺で止めておきます

応急処置代金2000円也 で、まあ、とりあえず直ったわけですが
後にメーカー修理に出すと
(3倍のトラッキングが盛大にずれたので)
ドラム音も高いが(ようは油切れの寿命?)
交換する部品がもう無いので直せません
ということでした

よってレンタルビデオ用ということで・・・・・
NEサーチ、3倍でも使いたかったなぁ・・・

仕様&特徴 NE(ノイズレスダイナミックトラッキングヘッド)
がトリプルという贅沢構造
これにより通常再生/録画は58μ/19μヘッドで
きっちり行い特殊再生、サー対はNEで行う

ノイズが無くて綺麗な静止画〜サーチ
3倍他機互換のためNEを用いた3倍再生モード付き

ちなみにこの頃の機械には3次元NRは
付きませんでした(もう少し後の世代ですね)

音も良いです、今のデッキはヘボイです・・・・・