Hi-Vison LD

世の中消えてゆく規格はいくつか有ります
最近のDVD攻勢に押されて市場柄消えつつあるレーザーディスクですが
もっと激しく消えたのはハイビジョンLDです

VHSの世界でも専用テープを用いたW-VHS(ダブルトラックのハイビジョン対応VHS)が有りましたが
それよりももっと扱いが狭いものだと思います

で、何故かその狭い、少ない筈のハイビジョンLDプレーヤーが手元にあります、
もうなんでもありですネ(笑)

MUSEデコーダーも当然あります、が肝心のディスクがありません、と言う事で真価を発揮
できないのですが、レーザーの波長が一般プレーヤーより短いので実は通常LDもにじみが
(隣接クロストーク)少ないと言うメリットもあります、ではちょっとだけ、どんなものか見てます

▲ 上がMUSEデコーダーであるMSC-4000、
下がハイビジョン対応LDプレーヤHIL-1000(HIL-C1同等)です、再生中の状態です
▲ 横にあるNV-V10000やその上に載っているE-800BS、E-700BSと比較して
厚みが分かると思います、なお、MUSEデコーダーの上にあるのはいつかレポートを掲載するつもりの
ビクターHR-D470です、据え置き型唯一のサイドローディング式S-VHSです
▲ ハイビジョンLDは通常のLDより更に2倍ほど早く回転します
そのため構造的にかなり大掛かりであり、CDとのコンパチ機能はありません
ただし、MUSE専用ではなく通常のNTSCLDとのコンパチ機能は持っています
ただ、メモリーを持っていないのでCLVディスクの変速再生はサポートしません
スロー等は表示しませんし、サーチ時は垂直方向へ画面が乱れます(メモリ未搭載の昔の機種と同じです)
▲ トレイを斜めから見たところ
ほんと、ごついつくりです本体のボタン、表示管レイアウトは好きなのですがチャップターの正逆
ボタンが無いのは「潔良すぎ」です、リモコンが無いとサーチで探さないといけません
よってCAVディスクは見やすくて探しやすいですがCLVは勘ですね(笑)
 

いかにもロストテクノロジーなハイビジョンLDですが、いくらDVDがきれいだと入っても
480ドットです1080ドットのMUSE-LDに比べると残念ながら甘く見えるのが実情のようです
パソコン等でラインダブラーする方法もあるようですが2倍密でやっとトントンですんで
真に高画質を求める人には難しい選択肢だと思います
なお、テレビ放送のMUSEとLDのMUSEでは画質が違いますので(LDの方がきれいとの事)
現在放送中のBSデジタルに関しては、今の機器のほうが断然きれいです
MUSEは独特の圧縮ノイズと音響面(リアサラウンドが1ch(モノラル))なところが不利ですね

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